王78系統、都電江戸号

この日(9月2日)は、新宿駅西口バスターミナルから、王子駅前まで、都営バスの王78系統(新宿と王子を環七経由で結ぶ長距離路線)に乗りました。

この路線は、新宿から高円寺陸橋まで青梅街道、高円寺陸橋から神谷陸橋まで、環七通り、神谷陸橋から王子駅前まで北本通りを通る18.2Kmの路線で、23区を走る都営バスの路線の中で一番長い距離を走っています。

運賃は、23区の一般路線と同様に、大人210円(ICカードの場合は206円)均一と、全線乗っても同じであるし。

この路線は、堀ノ内自動車営業所時代の1966(S41)年4月20日に66系統として開設され、同年11月30日に、現在の杉並車庫に移転されていました。

66→王78系統は、1972(S47)年7月に志村営業所に移管され、1982(S57)年3月29日に志村営業所が廃止された後に杉並に戻されていたけど、1988(S63)年から2003(H15)年3月まで、練馬自動車営業所(後の練馬支所)との共管となっていました。

2003(H15)年4月1日に杉並支所がはとバス(黄色い車体の観光バス会社)に運用が委託されるようになってからは再び杉並支所の単独に戻り、現在に至っています。

練馬自動車営業所→練馬支所が王78系統を受けもっていた時代は、豊玉北から出入庫していたし。

都営バスの小滝橋自動車営業所杉並支所は、都電で唯一の1067mmの孤立路線だった14系統荻窪線(新宿駅前〜荻窪駅前、1963(S38)年11月末に廃止)の杉並電車営業所から転用されています。

杉並支所の担当路線は、王78系統のほか、渋66系統(阿佐ヶ谷駅〜渋谷駅西口間、京王バス東との共同運行)、宿91系統(新代田駅前〜新宿駅西口間)、品97系統(品川駅高輪口〜新宿駅西口間、港南支所との共管)、高71系統(高田馬場駅東京女子医大市ヶ谷駅経由〜九段下間)で、高71系統に関しては、今年4月1日に、小滝橋自動車営業所から移管されています。回送のほうは、後述の新江62系統の時と同様に遠路はるばる行われることになるし。

杉並支所では、2009(H21)年4月1日から昨年9月30日までの間、新江古田駅練馬駅大泉学園駅間の新江62系統(練馬支所から移管された路線)の運用が行われていたことがあったけど、昨年4月1日に同じ区間を走る西武バスの練48系統に順次移管され、晩年は4往復のみ残されていました。

今回乗ったバスは、D-H217(練馬200か11-08)号車の日野レインボーHR(KL-HR1JNEE)で、LED表示に改造されていました。

この車両は、2004(H16)年に渋谷自動車営業所から転属してきたもので、渋谷時代は、品川200か・530号車となっていたし。

杉並支所の所属車両は、日野車が当たり前だったけど、現在は三菱ふそうエアロスターいすゞエルガも加わっています。

今年度導入分の新車は、Z代の日野ブルーリボンシティハイブリッドいすゞエルガで、杉並支所にもZ529〜531号車の3台のエルガがF代やH代の置き換え用として入っています。

杉並支所で最後まで活躍していたF代(日野ブルーリボンシティ、KC-HU2PMCE)のF460号車とF461号車は、H239号車と共に運用離脱されたけど、この車両は杉並自動車営業所が、都03系統(新宿駅西口〜晴海埠頭間、グリーンアローズ、現在は四ッ谷駅発着で港南支所所属)を受け持っていた頃の面影がありました。

他のH代(一部を除いて幕式表示)も廃車候補(一部廃車済み)となっているので、乗車、撮影はお早めになります。

これより乗車レポート

新宿駅西口では、4列ある立体ターミナルの8番乗り場から発車。

この立体ターミナルは、都営バス、西武バス(高速バスやその共同運行バス会社を含む)、関東バス京王バス東によって使われているもので、両端にある階段からのアプローチとなっています。

出発する前、エルタワー前を通過して青梅街道へと向かうアルピコ交通長野支社(旧、川中島バス)による長野行き高速バス(12010、長野200か11-73号車の三菱ふそうエアロエース、プライムシングルシート仕様)を見ることが出来ました。

出発した時には、途中までピンク色の車体のウィラーエクスプレスの日野ニューセレガ(名古屋ナンバー)の後ろを走っていました。

新宿から高円寺陸橋までの青梅街道を走る区間は、真下を地下鉄丸ノ内線が通っており、1963(S38)年まで前述の都電14系統(荻窪線)が走っていました。

荻窪線を走っていた2000形は、長崎電気軌道(長崎県)に700形として譲渡されたけど、そのうちの701(元2018)号車は、都電時代の赤帯塗装で、イベント用として使われています。

地下鉄丸ノ内線都営大江戸線の乗換駅である中野坂上では、右折し、山手通りへと向かう前述のアルピコ交通の長野行きと再会しました。

新宿〜長野間の高速バスは、京王電鉄バスアルピコ交通長野支社による運行で、関越道と上信越道経由の為に一般道(青梅街道、山手通り、目白通り)を通って練馬インターチェンジから関越道に入ることになります。

こちらは1日15往復(うち長野行きの最終は夜行便)で、下りの9本と上りの全便は練馬区役所(練馬駅付近)にも止まっています。

1992(H4)年に開設された当時は、2往復で、中央道、長野道経由となっていたけど、1997(H9)年に現在の関越道、上信越道経由に変更されています。

新中野駅の近くにある鍋屋横丁商店街は、鍋屋という茶店が目印であったことからその由来となっています。

新代田駅新宿駅西口間の宿91系統は、高円寺陸橋から環七通りを南下する路線で、昨年3月31日まで、駒沢陸橋まで運転されていました。

高円寺陸橋から環七通りに入り、ここで乗務員交代が行われていました。

やはり杉並支所から近いということでこの場所で行われるのもそのはずであります。

JR中央線のガードをくぐり、高円寺駅入口へ。この時に東京メトロ15000系を見ることが出来ました。

この周辺(高円寺中学校)から東十条四丁目まで、国際興業バス(赤羽営業所)と関東バス(阿佐谷営業所)の共同運行による赤31系統(高円寺駅北口〜赤羽駅東口間)と同じルートを走るけど、こちらも環七通りをサポートする路線となっています。

その後、大和陸橋(中野区大和町)で早稲田通りを乗り越えて西武新宿線野方駅へ。野方では、野方駅南口、野方駅北口のバス停があり、駅から離れています。

実際に野方駅に乗り入れる路線は、関東バス(阿佐谷営業所所属)の中01系統(中野駅北口〜野方駅間)と宿05系統(新宿駅西口〜中野駅経由〜野方駅間)であるし。

丸山陸橋新青梅街道を乗り越えて中野北郵便局前へ。ここを出た後、練馬区に入り北上した後豊玉陸橋目白通り、桜台陸橋で千川通り西武池袋線を乗り越えて羽沢へ。

羽沢バス停は、西武有楽町線新桜台駅への乗換停留所で、西武池袋線に乗り換えるならこちらが便利となるし。

武蔵野病院前は、池袋駅西口へと通じる道路(要町通り)の分岐点であり、小竹向原駅が近くにあります。

小茂根バス停周辺には、心身障害児総合医療療育センターや、日の丸自動車興業の板橋車庫(観光バス等の車庫)があり、都心で見かける赤いオープントップの2階建てバス(スカイバス東京)の回送シーンを見ることが出来ました。

人気の水陸両用バスのスカイダック(東京スカイツリー、亀戸発着で旧中川をクルーズ)も、日の丸自動車興業による運行となっています。

上の根橋で、石神井川を横断した時に、4月22日に豊島園から王子まで、石神井川沿いを歩いて行ったことを思い出しました。

小茂根エリアへは、池袋駅東口(ヤマダ電機(旧池袋三越)前)から国際興業バスの池55系統(池袋駅東口〜小茂根五丁目間)が出ているけど、狭い道を通る為に中型車(エルガミオ)による運転となっています。

板橋中央陸橋で川越街道を乗り越え南常磐台へ。この後東武東上線と交差し、中板橋駅入口へ。どちらも東武東上線への乗換だけど、南常磐台が東武東上線への乗換停留所とアナウンスされています。

大和町陸橋で中山道を乗り越えて、都営三田線の乗換停留所である大和町(板橋区)へ。

王78系統の沿線には大和町が2つあり、前者は中野区、後者は板橋区に属しています。

朝6時06分(日曜・祝日は5時59分)に杉並車庫を出発する王78系統は、唯一の大和町行きとなっているけど、こちらは志村営業所所属だった頃の名残があります。

志村営業所所属時代は、新宿駅西口〜中野坂上間で水道局西部支所、新宿中央公園を経由していたのであります。

かつて志村営業所があった板橋区東坂下には、一昨年11月に、アルピコ交通の東京営業所が開設されたことで話題となっています。

こちらは、同年6月に廃業となった読売観光バス(読売旅行の系列だった)の板橋営業所から転用されたもので、長野方面への高速バスの運行や受託、夜間停泊、東京発着の貸切バスの運用にも使えることで、東京進出を果たしていました。

練馬ナンバーのアルピコ交通バスや山手通りを北上する回送車を見られるようになったのはその為であります。

北区に入ってから最初に停車した姥ヶ橋バス停は、陸橋の下にあります。

中十条四丁目の手前で埼京線と交差し、その後、京浜東北線、宇都宮・高崎線、東北・上越新幹線との交差部分へ。こちらは在来線部分が下、新幹線部分が上を通っているし。

東十条四丁目で赤31系統のルートと別れを告げて神谷陸橋で右折し、北本通りへ。この時点で新宿を出てから1時間経過していました。

この場所は隅田川を渡って足立区に入る直前にあり、周辺には、都営バスの北自動車営業所、ニトリ(札幌に本社のある家具・インテリア取扱店)の赤羽店(東京本部)、おつまみメーカーのなとりの本社などがあります。

王子神谷駅は、王子五丁目バス停付近にある東京メトロ南北線の駅で、神谷堀公園の地下に車両基地(王子検車区)があります。

その後直進し、王子駅前に到着。

新宿から王子までの所要時間は平常時で約1時間10分掛かるけど、全区間通しで乗った人は少なかったです。

王78系統に乗ったのは今回が初めてだったけど、この時には目立った渋滞がなくて良かったです。

飛鳥山で都電を撮影した後、王子駅前から早稲田まで、都電荒川線の9001号車(臙脂色のまろ電、ねねち)による都電江戸号に乗りました。

こちらは、映画「柘榴坂(ざくろざか)の仇討(あだうち)」とのタイアップによるもので、車内には錦絵も飾られていました。

ステーション♪のほうは、一見するととてもおとなしそうなグループも実際はかなりハードなダンスを披露し持ち歌もジャンルが広く ロックにバラードまで多彩 メンバー各々実に個性的でファンとの絆が深いのが特徴的と言われているので都電の車両に似ているところがあります。

アイドルグループの1推しをモーニング娘。'14からステーション♪としたけど、娘。などのハロプロのほうは規模縮小の上で継続しました。

次にさゆ、あやちょ、はるなん、あいりん、まみたん、ねねち、きなりん、しょこりん、ゆかっぴ、ぺっぺ、なっち、みづき、まなかと握手出来るのはいつになるんだろう?