早稲田

この日は、都電の早稲田電停で、都電9001号車による都電バラ号を撮影しました。この都電バラ号は6月2日までの運転だったので早稲田で撮影出来て良かったなと思っています。

都電の早稲田電停は、王子電気軌道時代の1930(S5)年3月30日の面影橋〜早稲田間延長により開業した電停で、この開業により現在の都電荒川線の路線が全通していました。

開業当時は、家並みに囲まれた専用軌道上にあり、三ノ輪橋電停と同様に都電の終着駅らしい風景となっていました。

新目白通りが拡張されてからは、面影橋電停と同様に、道路の中央に移設され、新目白通り上にある終着駅と化しています。

早稲田電停は、早稲田大学の本部(早稲田キャンパス)やリーガロイヤルホテル東京から近いけど、東京メトロ東西線早稲田駅へは、さらに歩くことになる(早稲田電停から徒歩約15分の距離にある)ので、乗り換え駅としては認められていない状態となっています。

東西線側で都電荒川線は乗り換え、またはその逆の表示がないのはその為だし。

道路の中央にある為、横断歩道を渡らなければホームに辿り着けないので、余裕を持って渡らなければならない状態となっています。


因みに都電で乗り換え可能な電停は、鬼子母神前(東京メトロ副都心線雑司が谷駅)、東池袋四丁目(東京メトロ有楽町線東池袋駅)、大塚駅前(JR山手線、大塚駅)、新庚申塚(都営地下鉄三田線西巣鴨駅)、王子駅前(JR京浜東北線東京メトロ南北線王子駅)、熊野前(日暮里・舎人ライナー熊野前駅)、町屋駅前(京成本線東京メトロ千代田線、町屋駅)、三ノ輪橋(東京メトロ日比谷線三ノ輪駅)

都電(三ノ輪橋電停)側で、東京メトロ日比谷線への乗り換えの表示があるのに対し、日比谷線(三ノ輪駅)側では、都電への乗り換えの表示がない状態となっているので注意が必要となっています。

早稲田電停では、三ノ輪橋とは異なり、基本的に終端部分に到着し、北側の降車専用ホーム側で降車扱いが行われた後、反対側(南側)の乗車専用ホームで乗車扱いが行われています。面影橋寄りの降車専用ホームは、ラッシュ時及び乗車ホームに電車が止まっている時しか使われていないです。

東急8500系は、1975(S50)年に導入された8000系ベースの地下鉄半蔵門線乗り入れ対応車で、先頭車の電動化、高運転台方式の小窓顔、前面の赤帯の採用で異彩を放ったスタイルなどが評価され、翌年の1976(S51)年度のローレル賞に輝いていました。

導入当初は、田園都市線(当時は大井町〜つくし野(1976(S51)年につきみ野まで延長)間)のほか、東横線でも使われていました。

1977(S52)年4月7日に東急新玉川線(渋谷〜二子玉川園(現、二子玉川)間、現在の田園都市線の一部)、1978(S53)年8月1日に営団地下鉄(現、東京メトロ)半蔵門線の渋谷〜青山一丁目間がそれぞれ開業した時に本来の地下鉄乗り入れの運用に入るようになっていました。

当時は、8000系の先頭車が中間に押し込められた編成もありました。

8500系は輸送力増強によって1991(H3)年までの間に42編成420両導入されて田園都市線の主力車となっていました。

1987(S62)年に導入されていた8642Fは、1991(H3)年まで東横線で活躍していた編成で、東横線最後の8500系と呼ばれていました。1991(H3)年には東横線への9015Fの導入により、最終増備車の中間車(VVVF車)が2両入れられた上で田園都市線に回され、全てが田園都市線に集中配置されていました。

2002(H14)年からは、田園都市線新5000系が導入され、これまでの間に一部の編成が置き換えられていたけど、5+5で使われていた8638+8639Fと8640+8641Fが分割の上で大井町線に回され、玉突きで8000系が置き換えられていました。

2003(H15)年3月19日に東武伊勢崎線との直通運転が開始された時に、8615〜8637Fに東武線乗り入れ設備が搭載され、その他の編成に東武線乗り入れ非対応車を表すマルKマークが取り付けられています。

8613Fと8614Fは翌年の2004(H16)年に東武線乗り入れ設備が搭載されてマルKマークが解消。

8601Fと8602Fは、2003(H15)年2月2日の地下鉄半蔵門線ATC装置更新を期に運用離脱された為に、同時に運用離脱され、大井町線に転用された8638+8639Fと8640+8641Fと同様にマルKマークが付かなかった東武線乗り入れ非対応車となっていました。

前述の8642Fも東武線乗り入れ非対応のマルKマークとなった理由は、一部VVVF車で特殊性があるからであります。現在は8500系のLED車で唯一のマルKマークとなっているし。

廃車となった8500系のうち、8601,8602,8603,8605,8624Fが長野電鉄、8609Fが秩父鉄道に譲渡され、8604,8606,8607,8608,8610,8611,8612,8613,8618Fがインドネシア(KRLジャボタベック)に輸出されています。

そのうちの8607Fと8610Fも、8606Fと同様のローマ字入りの方向幕が使われていたことを覚えています。

この8606Fは、8500系でたった1編成しかない方向幕やスカートなしの姿で原型を保っているレアな編成であります。

半蔵門線清澄白河折り返しの列車は、2003(H15)年3月19日の開業当時に日中1時間に2本設定されていたけど、現在は、押上方面及び東武線直通列車の増発により、平日の朝夕、土休日の夜2本(メトロ車のS運用)のみとなっています。

東急車(K運用)及び東武車(T運用)による清澄白河行きは、平日のラッシュ時しか見られないので、撮影することが出来て良かったです。

清澄白河行きは都営大江戸線にもあるけど、それは、木場公園の地下に車両基地(木場車両検修場)があり、その出入庫駅であることから設定されています。

8590系は、地下鉄規格のみなとみらい線の乗り入れ規格を満たす為に導入された車両だけど、同じ地下鉄規格である東急田園都市線の渋谷〜二子玉川間や地下鉄半蔵門線乗り入れにも導入されたことで白羽の矢が立っています。

8590系は先頭電動車(Mc車)の地下鉄乗り入れ対応車なので、8090系8500系を足して二で割った感じがするし。

平日朝の34K運用には、長津田6時31分発の各駅停車半蔵門行きもあるけど、現在唯一の半蔵門行きとなっています。半蔵門行きは、1989(H元)年1月26日の三越前までの延長開業まで当たり前だったけど、現在でも朝ラッシュ時に残されていることになっているし。

34Kには、この8590系も使われることもあります。

この日の早稲田方面の最終は、8806号車(あや電)が使われていました。

次にさゆ、あやちょ、りなりな、佐保ちゃんと握手出来るのはいつになるんだろう?