晴海埠頭でのバスイベント

この日は、晴海埠頭で行われたバスイベントに行く為に、東京駅丸ノ内南口バスターミナルから晴海埠頭まで、都営バスの都05系統(グリーンアローズ)の三菱ふそうエアロスター(深川自動車営業所所属のS-V341、足立200か27-96号車、LKG-MP37FKF)に乗りました。

この車両は2010(H22)年度(一昨年1月)に導入されていたけど、当初は練馬200か24-60号車、D番台の日野車(2代目グリーンアローズ仕様車)の置き換え用として小滝橋自動車営業所杉並支所に配置されていました。

今年4月には同じ練馬ナンバーのままで早稲田自動車営業所に転属され、8月には同型の新車(Y-488〜491号車)の導入により、現在の足立ナンバーへの変更の上で深川自動車営業所入りしていました。

こちらのモデルは、2010(H22)年度の下半期のV番台、2011(H23)年度のW番台、今年度(2013(H25)年度)のY番台で導入され、変速機はマニュアルではなく、オートマチック(AT)となっています。

地元を走る練馬支所では、V343号車とV344号車の2台があるけど、どちらも北自動車営業所のCNG充填設備の廃止に伴うCNG車の放出(ディーゼル車への置き換え)により転用されたことによる穴埋めとなっています。

05系統は、1988(S63)年6月8日に、都市新バスシリーズで唯一の新規開業路線として開設されていたけど、当時は富士重工車体+いすゞグリーンアローズ仕様車が使われていました。この路線は、廃止されていた銀71系統(現、都03系統)の支線が復活したものとなっています。

当時の銀71→都03系統は、杉並自動車営業所(現、杉並支所)所属の新宿駅西口〜四ッ谷駅〜晴海埠頭間の路線で、都電11系統(新宿駅前〜月島間)の後継ぎ路線となっていました。都03系統に変更されたのは、1988(S63)年3月21日に都04系統(旧銀16系統、東京駅丸ノ内南口〜豊海水産埠頭間、江東営業所所属)と共に転換されていたけど、当時は日野ブルーリボンによるグリーンアローズ仕様車が使われていました。

晴海埠頭周辺には、1996(H8)年まで、晴海見本市会場(有明にある東京ビッグサイトの前身)があったけど、周辺に鉄道の駅がなく、バスによるアクセスに頼っていたので、イベント開催時には、利用客が多い状態で、東京駅や豊洲駅から臨時バスが頻繁に運転されていました。

晴海見本市会場は、2年に1度に開催される東京モーターショーでお馴染みだった会場(1987(S62)年まで使われていた)となっていました。一昨年から幕張メッセから東京ビッグサイトに移転されているけど、今年は11月22日から12月1日に行われる予定となっています。

1996(H8)年4月に東京ビッグサイトへの移転により晴海見本市会場が閉鎖され、利用客が減少していました。

2000(H12)年12月12日には、都営地下鉄大江戸線の全線開業に伴う路線の再編により、地下鉄丸ノ内線と重複する新宿駅西口〜四ッ谷駅間が廃止され、深川自動車営業所に移管された四ッ谷駅〜晴海埠頭間の路線に変更されていました。

05系統では、杉並営業所所属の間合い運用も設定されていたし。

昨年4月1日には、都03系統が、港南支所(はとバスによる委託路線)に移管されて現在に至っています。

はとバスは、大田区平和島に本社のある黄色い車体の観光バス運行会社で、東京都が筆頭株主であることの縁により、杉並、臨海、青戸、港南、新宿の各支所で運行がはとバスに委託されています。

杉並自動車営業所→杉並支所は、都03系統が運用されていた頃から日野車が当たり前となっていたけど、2004(H16)年度導入のM代車から会計年度毎にメーカーに一括発注される方式に変更されていたので、2010(H22)年度のV番台から、三菱ふそう車も加わっていました。

杉並支所は、2003(H15)年4月1日から、はとバスへの委託となっています。

05系統では、2007(H19)年3月26日に、土曜、休日に都05系丙統(東京駅丸ノ内南口〜東京テレポート駅間)が開設されていたけど、こちらは晴海トリトンスクエアから晴海通りを直進し、晴海大橋を渡って有明方面へと向かうので、晴海埠頭に行く場合は誤乗に注意ということになります。

今年4月1日には、丙系統が増発の上で毎日運転となり、東京テレポート駅から東京ビッグサイト発着に変更されていました。

バスイベントで展示された車両は、都営バスのほか、京王バス関東バス小田急バス、東急バス、東急トランセの車両も展示されていました。

関東バスからは、最後の3扉車である武蔵野営業所所属のB3008(多摩22か46-77)号車、富士重工+日産ディーゼル(現、UDトラックス)製の7E車体、U-UA440HSNが展示されていました。

関東バスの武蔵野営業所は、吉祥寺、三鷹エリア(武蔵野市)にある営業所で、関東バスの5ヶ所の営業所で唯一多摩ナンバーとなっています。

B3008号車は、今から18年前の1995(H7)年6月に導入された3扉車で、他の車両が全て廃車となった今でも唯一残されています。

3扉のうち、降車用扉が2ヶ所となっており、通常後部が使われ、終点のみ中央部のドアも開放されることになっています。

現在のバスは200などと3桁となっているけど、22ということで、年代物であることが分かります。

2ナンバーは、定員11人以上の乗用車(バス)の証で、運転するにはマイクロバスを含めて大型車免許が必要であります。バスの運転士さんになるには、大型二種免許が必要となるし。

定員10人以下の場合は、我々が持っている普通自動車免許で運転することが可能となっているし。

B3008号車は、多摩22のままなので、23区の営業所からの転属ではなく、生え抜きであることが分かります。

このバスは、最後まで残った3扉車ということで、昨年10月13日に代々木公園で行われていたバスのイベント、今年9月14日に行われていた3扉車ツアーにも使われていました。

関東バスの営業所は、阿佐谷(A)、武蔵野(B)、青梅街道(C)、丸山(D)、五日市街道(E)の5ヶ所であり、丸山営業所所属の高速バスや路線バスの2路線(宿02,百01系統)は一時的にケイビーバス(関東バスの子会社だった)で運転されていたことがありました。

関東バスの車両のほうは、富士重工業のバス車体が製造されていた頃、富士重工製の車体がメインで、日産ディーゼルが主流(青梅街道営業所に三菱ふそう、丸山営業所に日野、阿佐谷営業所にいすゞ、いずれも富士重工製の車体もあった)でした。

一昨年の日産ディーゼルUDトラックスのバス事業撤退以来、三菱ふそう車の割合の高い青梅街道営業所を含めて三菱ふそうエアロスターの導入がメインとなっています。

UDトラックスのほうは、晩年三菱ふそうエアロスターOEM車であるスペースランナーA(路線バスタイプ)やスペースアローA(観光、高速バスタイプ)が発売されていたことにより、三菱ふそうエアロスターエアロエースが受け皿となっています。

三菱ふそう(メルセデスベンツでお馴染みのドイツ、ダイムラー社の系列)とUDトラックス(スウェーデンボルボ社の系列)は、日野自動車いすゞ自動車(J-BUS連合)と共にのバス事業での提携が行われるはずだったけど、失敗し、UDトラックスがバス事業から撤退してその名の通りのトラック専門メーカーとなってしまいました。

このB3008号車は、いつ廃車になってもおかしくない状態なので、撮影することが出来て良かったです。

バスまつり2013で展示されていた京王バスの100周年記念復刻塗装車であるD31311(練馬200か27-06)号車の三菱ふそうエアロスター(京王バス東、永福町営業所所属、QKG-MP37FKF)。

京王バスの復刻塗装車は、11台で4種類あり、そのうちのD31311号車は、1980(S55)年に登場したワンロマ塗装で、前面に前身の京王帝都電鉄時代に使われていたロゴマーク(通称バンザイマーク)、側面には、京王帝都の表示があります。

これらの復刻塗装車は、従来塗装の塗り替えではなく、一般路線バスを受け持つ各営業所に、新車として配置されています。

こちらは当然AT車で、尿素SCRシステム(BlueTec)が搭載されているし。

京王バスAT車は、京王帝都電鉄の時代の1988(S63)年から日野車やいすゞ車を皮切りに導入されています。

三菱ふそうの中型路線バス車両であるエアロミディ(京王バスグループにもある)は、大型路線バス車両であるエアロスターとは逆に、マニュアル(MT)車のみとなっています。

三菱ふそうエアロスターは、一昨年まで、日産ディーゼルUDトラックスに、スペースランナーAとしてOEM供給されていました。

BlueTecは、メルセデスベンツでお馴染みのダイムラーグループの商標なので、スペースランナーAにはそのステッカーが付いていないです。

三菱ふそうトラック・バスは、2003(H15)年1月に、三菱自動車工業のふそうトラック・バス部門が分社化された会社で、三菱の名を冠しているのにも関わらず、ドイツの自動車メーカーであるダイムラー社の系列となっています。

2007(H19)年から2010(H22)年に導入されたPKG-MP系には、日産ディーゼルUDトラックスのエンジンが搭載されています。

日産ディーゼルUDトラックスは、北欧スウェーデンの自動車メーカーであるボルボ社の系列であり、その合理化計画によりバス事業から撤退し、その名の通りのトラック専門メーカーとなっていました。

京王の日産ディーゼル車と言えば、昨年7月まで活躍していた小型のチョロQバス(KC-RN210CSN)を思い出します。そのうちのD79784号車は、リニューアルオープンした京王れーるランドで展示されていることで話題になっています。こちらは廃車されてから多摩車庫で保管されていたし。

永福町営業所の路線のうち、新宿駅西口と永福町の間を方南町経由で結ぶ宿33系統の方南線(高頻度運行路線)が有名で、復刻塗装車も使われることもあります。

京王バスの方南線は、中野坂上での乗り換えが必要となる地下鉄丸ノ内線とは異なり、乗り換えなしで行くことが出来ます。渋滞していなければバスのほうが早いということになるし。

永福町営業所には、CNG(圧縮天然ガス)の充填設備もあるので、C・H01系統(都庁循環線)の京王便や宿33系統などにCNGノンステップバスが運転されています。

京王バス東は、1997(H9)年4月1日に、京王バスとして設立され、同年10月1日には、京王帝都電鉄(現、京王電鉄)から調布営業所の一部の路線を皮切りに移管され、現在は、中野、永福町、調布の各営業所(東京23区に乗り入れる京王バス)の全ての路線が移管されています。

1999(H11)年10月1日には、新宿〜諏訪・岡谷線の京王便を皮切りに、一部の高速バス路線が京王電鉄から移管され、永福町の高速バスセンターから世田谷営業所(高速バス専用の営業所)に移ったことで、品川ナンバーの京王高速バスが登場していました。

京王電鉄のバス事業の子会社移管は、2002(H14)年8月1日の京王電鉄バスへの移管をもって完了していました。

現在の京王バス東に社名変更されたのは、都心部ディーゼル排気ガス規制が強化され、未適合車の都内乗り入れが禁止された2003(H15)年10月1日のことで、京王バス東・南・中央・小金井と言った子会社が形成され、本体の京王電鉄バスと合わせて、京王バスグループと呼ばれるようになっています。

来年からは、杉並区では杉並ナンバー、世田谷区では世田谷ナンバーがそれぞれ新設されるので、永福町営業所、京王電鉄バスの高速バスセンターでの新規登録及び転属車が杉並ナンバー、世田谷営業所での新規登録及び転属車が世田谷ナンバーとなります。

京王バスの歴史は、1913(T2)年4月15日に、京王電気軌道によって開業した鉄道事業(笹塚〜調布間)と共にスタートし、今年で100周年を迎えていました。

当時の京王バスの路線は、新宿〜笹塚、調布〜府中〜国分寺間で、鉄道開業までの繋ぎとなっていました。府中〜国分寺間は、現在でも京王バス中央府中営業所所属による寺91系統(国分寺街道経由)と寺92系統(東八道路経由)で運転されています。

京王バス中央の府中営業所は、東芝でお馴染みの北府中駅付近にある営業所で、1994(H6)年までは、調布営業所と同様にいすゞ自動車が指定メーカーとなっていました。

京王バスいすゞ車の導入は、今年になってから再開され、永福町営業所にエルガハイブリッドの第1号車(D11301、練馬200か27-82号車)が導入されていました。

初代ワンロマ塗装は、多摩営業所所属のJ31302号車、桜ヶ丘営業所のS31309号車にもあります。

初台にあった京王帝都電鉄(当時)の新宿営業所は、都営バスの新宿営業所(現、新宿支所)の近く(山手通りを渡った向かい側、ロッテの本社横)にあった営業所で、1989(H元)年に閉鎖、永福町に移転されていたけど、末期は世田谷営業所と同様に高速バス専用の車庫となっていました。現在その跡地は、東京オペラシティとなっています。

今回の晴海でのイベントの目的はやはりこの京王バスの復刻塗装でした。

東急バスからは20周年記念特別塗装車、東急トランセからは観光バス車両、小田急バスからはイメージキャラクターの「きゅんた」のラッピングバス、都営バスからは、運転訓練車、ナックルカラーの復刻塗装車、都営観光車が展示されていました。

晴海埠頭から錦糸町まで、錦13系統のS172(足立200か20-04号車、日野ブルーリボンハイブリッド車)に乗りました。

この日は、ハーモニーホール座間モーニング娘。のツアー初日を迎えていました。

次にさゆ、あやちょ、はるなん、りなりな、佐保ちゃん、ももち、まみたん、しょこりんと握手出来るのはいつになるんだろう?