阪急観光バスで大阪へ

この日19日から20日までの間は、新宿高速バスターミナル(新宿駅西口のヨドバシカメラ本店前)から大阪梅田(阪急三番街高速バスターミナル)まで、阪急観光バスの503号車による池袋・新宿・渋谷〜大阪線に乗りました。

この時に使われていた車両は、日野セレガ(通称セレガーラ)のハイデッカータイプ(セレガHD、車両番号は503,なにわ230い・503号車、LKG-RU1ESBA)で、普段は京都、大阪、神戸〜小倉、博多間のムーンライト号(西日本鉄道(西鉄)との共同運行)に使われている車両であり、2012(H24)年上期に導入され、大阪と鹿児島を結んでいたさつま号(鹿児島のバス会社である南国交通と共同運行で、2012(H24)年9月末に休止、翌年の2013(H25)年5月末に廃止されていた路線)に使われていました。この車両のさつま号の時代は短かったということになったし。

この路線には、基本的に三菱ふそうエアロエースの850号車(なにわ230あ・850号車)が使われているので、日野セレガが使われていたのは珍しかったです。

現行モデルの日野セレガは、共同運行先の京王バス東にはないので、京王バスアルピコ交通(旧松本電鉄グループ)などとの関係でも言えます。

阪急観光バスによる昼行バスの運行は、大阪〜湯村温泉間の1往復(全但バスとの共同運行)、大阪〜有馬温泉間(有馬急行線、阪急バスとの共同運行)となっているけど、どちらも温泉地へと向かう路線であります。

池袋、新宿、渋谷〜大阪線は、京王バス東との共同運行便であり、昨年4月1日に親会社の阪急バス(豊中営業所)から移管され、移管と同時に京王バス東の運行日に限られていた池袋駅東口への乗り入れが毎日行われるようになっています。

現行の日野セレガは、2005(H17)年8月にモデルチェンジされた2代目モデルで、側面に曲線のアクセントピラーがあることが特徴となっています。日野自動車いすゞ自動車のバス部門の統合により、いすゞガーラが同型となった為に、セレガーラと呼ばれています。

エンジンは、日野自動車の大型トラックであるプロフィアと共通となっているので、三菱ふそうエアロエース(エアロクィーン)とスーパーグレートの関係に準じています。

今回乗ったセレガのLKG-RU1ESBA型は、2010(H22)年7月にマイナーチェンジされたモデルで、尿素SCRシステムによるクリーンディーゼル(AIRLOOP)や、PCS(プリクラッシュセーフティシステム、衝突被害軽減ブレーキ)などの採用により改良されていました。

池袋、新宿、渋谷〜大阪間の運賃は、昨年12月20日までは通年8610円となっていたけど、昨年12月21日の改正からは、カレンダー運賃制度(7600円〜9000円)となり、今回はD運賃の7600円で乗ることが出来ました。こちらの運賃は、来月1日に消費税が引き上げられた後も据え置きであります。

京王バス東のほうは、2003(H15)年式の三菱ふそうの先代エアロクィーン(三ノ宮、姫路線と共通)が使われています。

現行の日野セレガ(セレガーラ)に乗ったのは、一昨年7月の東京駅八重洲口→東京スカイツリータウン間(ジェイアールバス関東による運行)以来で、高速バスで乗ったのは初めてでした。

出発日が阪急観光バスの日に当たっていたので良かったと思っています。

この路線は、池袋駅東口始発(池袋22時発)で、明治通りを南下して、約10分前に新宿高速バスターミナル(ヨドバシカメラ本店前)に入線していました。

今回も池袋から乗ることが出来なかったので、本当は池袋から乗って行きたかったです。

このバスが到着した時には、京王バス東による新宿、渋谷〜三ノ宮、加古川、姫路線の京王バス東の三菱ふそう先代エアロクィーンのK50369(品川200か・992号車)が止まっていました。こちらは、一昨年9月23日から24日に掛けて、大阪梅田から池袋まで乗った時と同じ車両だったので、あの時を思い出しました。

この路線は、神姫バスとの共同運行路線で、東名高速伊勢湾岸道新名神高速経由となっています。海老名サービスエリアでの休憩があります。ということがその証であるし。

阪急観光バスの503号車が待機の為にその横に並んだ時は、1日おきに大阪線で使われる車両同士の並びでもありました。

22時40分頃にバスが出発し、甲州街道、山手通りを経由して、渋谷のマークシティへ。マークシティに入る手前では、先に渋谷で乗車扱いが行われていた姫路行きの京王バスとすれ違いました。

渋谷でも乗る人がかなりいたので満席状態となりました。

なので良い時にハイウェイバスドットコムでチケットを予約しておいて正解だったと思っています。

渋谷マークシティの高速バス乗り場は、5階にあり、20年前まであった東急玉川線の渋谷駅跡のバスターミナルの流れが組まれています。

この時に東急バスによるリムジンバスを見たので、東急グループの本拠地らしさを感じました。

渋谷を出た後、富ヶ谷ランプから首都高に入り、途中、中央道の三鷹深大寺、府中、日野、八王子の各バス停で客扱いが行われていました。

この時には、前方を走るアルピコ交通による信濃大町、白馬八方行きの夜行バスを見ることが出来ました。こちらは3月30日までの期間限定で運転されているし。

後は、岐阜バス観光による新宿駅西口(ハイアット・リージェンシー東京前→小田急ハルク、ビックカメラ前)発美濃加茂市(日本昭和村)、美濃市、関市経由名鉄岐阜駅前行きのパピヨン号と出会い、追い抜いていました。

この時に使われた車両は同型の日野セレガで、夜行高速バス用で全て三菱ふそう車が使われている共同運行先の小田急シティバスにはないタイプとなっています。

岐阜バス観光は、岐阜乗合自動車(岐阜バス名鉄グループ)の子会社であり、貸切バス部門が分社化された会社で夜行高速バスも運用されているので、阪急観光バスとの関係に似ています。

石川パーキングエリアでは、10分間の休憩があり、その後に八王子バス停に立ち寄っていました。

石川パーキングエリアは、八王子市石川町にあることから名付けられています。
八高線北八王子駅JVCケンウッドの本社も八王子市石川町に位置しているし。

日付が変わり、中央道八王子に停車した後、消灯状態となり、前方に遮光カーテンが引かれたので何も見えない状態となりました。

中央道八王子を出た後、中央道、名神高速経由で高速長岡京へ。

途中の中央道原パーキングエリア(長野県諏訪郡原村)と、内津峠パーキングエリア(愛知県春日井市)で乗務員交代及び点検の為に停車していました。

京王バスの場合は、停車場所の予告が行われているけど、阪急観光バスの場合はそれが行われていなかったので、携帯電話のGPSで確認しました。

中央道では、先月の大雪により通れない状態が続いていたけど、このように通れるようになって良かったと思っています。

東京と関西を結ぶバスは、東名高速新名神経由のほうが近道だけど、中央道経由は遠回りであります。

阪急観光バスによるパンフレットには、安心、安全、快適をお約束します!と書いてあったので、このバスには、運転者仮眠室やデジタル式運行記録計という安全設備が付いています。

最新型の日野セレガは、燃費や排ガスはもちろんのこと、安全対策も強化されているので、阪急観光バスにも合っていると思います。

阪急観光バスは、信頼と実績のある阪急阪神ホールディングス連結子会社でもあるし。

航空会社と同様に、バス会社選びの条件には、快適性だけでなく、安全性も重視されるようになっています。

小牧ジャンクションからは名神高速に入り、2回目の休憩場所である桂川パーキングエリア(京都市南区)に到着する前に点灯し、10分間の休憩が行われていました。

降り立った時は雨だったので、移動するのに苦労しました。

途中の乗務員交代による運転停車だけで、解放休憩が行われない路線がある中、解放休憩が行われることは有難いと思っています。

車内には、ムーンライト号と大阪〜新宿、渋谷、池袋線の時刻表があったけど、ムーンライト号のほうも、山陽道の三木サービスエリアと関門橋の壇之浦パーキングエリア(福岡行き)またはめかりパーキングエリア(京都行き)で開放休憩が行われるということも書いてありました。

これは、関門橋のパーキングエリアが片方しかない為であり、壇之浦パーキングエリアは、下り線側(山口県下関市)、めかりパーキングエリアは、上り線側(福岡県北九州市門司区)で、どちらも関門橋を渡る手前にあります。

桂川パーキングエリアは、これまで大山崎インターチェンジ(ジャンクション)と高槻バス停の間(大阪府三島郡島本町)にあった桜井パーキングエリアの代替として上り線が1997(H9)年に、下り線が1998(H10)年に移転されたものであります。

こちらは名神高速の車線拡幅工事(6車線化)により移転されていたし。

桂川パーキングエリアを出た後、大山崎ジャンクションから京都縦貫自動車道を通り、長岡京インターチェンジに隣接している高速長岡京バス停へ。前面の遮光カーテンが開けられていたから前も見えるようになっていました。

長岡京バス停は、昨年12月21日の阪急京都線西山天王山駅と共に開設され、池袋・新宿・渋谷〜大阪線のほか、横浜、町田バスセンター、本厚木〜大阪、USJ間のハーバーライト号・青春ハーバーライト号(西日本ジェイアールバスによる単独運行)、神戸三宮、大阪〜横浜、東京、TDR西船橋海浜幕張、千葉中央間の路線(阪急バスと京成バスによる共同運行)、大阪〜駒ヶ根、伊那、箕輪間のアルペン伊那号(阪急バス、伊那バス信南交通による共同運行)、大阪〜岡谷、上諏訪、茅野間のアルペン諏訪号(阪急バスとアルピコ交通諏訪支社による共同運行)、京都〜宮津天橋立、網野、間人(たいざ)間の丹後〜京都線(網野・長岡京ルート、丹後海陸交通(阪急阪神東宝グループのバス会社)による単独運行)が乗り入れています。

この高速バス停は、西山天王山駅の直上にあり、エレベーターで結ばれています。

西山天王山駅は、準急列車と普通列車しか止まらないので、注意が必要となります。

その駅名の由来となった天王山は、周辺にあり、豊富な地下水に恵まれていることから、その南麓の大阪府三島郡島本町サントリーの山崎蒸留所(山崎ブランドのウイスキーが製造されている工場)があることで有名であります。

山崎蒸留所の横にある曲線の撮影ポイント(JR京都線の山崎〜島本間)は、サントリーカーブとして有名だけど、現在はフェンスが掛かっています。

高速長岡京を出た後、大山崎ジャンクションに戻り、再び名神高速へ。天王山トンネルを抜けてからは、名神高槻、名神茨木に停車し、吹田インターチェンジで高速から降り、1970(S45)年に開催されていた大阪万博で有名な千里中央へ。

千里中央からは、新御堂筋が渋滞している時に、北大阪急行(北急)と御堂筋線を乗り継いで新大阪、大阪方面へと抜けることが出来ます。

千里中央からは、新御堂筋を南下し、千里ニュータウンへ。千里ニュータウンバス停は、北大阪急行線桃山台駅前にあり、JRのドリーム号系列の一部も止まります。

この時に、西日本JRバスエアロキングを見たので、大阪に来た感じがしました。

その後さらに南下し、新大阪阪急ビルの1階にある新大阪バスターミナルへ。

新大阪は、新横浜と同様に、駅周辺の開発が行われているので、単なる新幹線への乗り換え駅でなくなっています。

新大阪を出た後、淀川を渡り、市街地へ。7時少し過ぎに、予定時刻よりも早く、大阪梅田の阪急三番街高速バスターミナルに到着していました。

今回の阪急高速バスの旅は、渋滞もなかったので、とても良かったです。

最初は2月16日の帰りに大阪から池袋まで阪急観光バスに乗って帰るはずだったけど、今回リベンジ出来て良かったなと思いました。

次にさゆ、あやちょ、はるなん、りなりな、佐保ちゃん、あいりん、まみたん、きなりん、しょこりん、ゆかっぴと握手出来るのはいつになるんだろう?